ソラナとは?

ソラナは2020年に開始されたイーサリアムより高速な処理と低コストで分散型アプリを使用することが出来るとされるブロックチェーンプラットフォームであり、プロジェクトであり、暗号資産(仮想通貨)となっています。

その特徴からイーサリアムキラーと呼ばれることもあります。

主な情報を以下にまとめました。

1. 発行量: 約5億1千万SOL(上限なし)

ネットワークの維持と利用促進のため発行量に制限を設けていません。

2. 取引速度: 0.4秒程度

ブロックチェーンに新しい取引の結果が記録されるまでの時間です。他の仮想通貨と比較して早い部類に属します。「PoH(Proof of History)」と呼ばれるアルゴリズムを採用することで実現されました。

3. 手数料: 変動する(高騰する場合あり)

特定の管理者が不在のため、仮想通貨を取り扱う取引所により手数料は異なります。今後需要が増大するにつれ高騰する可能性もあります。

4. 主な機能: 価値の保存、送金、スマートコントラクト

イーサリアムと同様にNFTの購入や送金、DAppsと呼ばれるインターネット上で自動的に実行されるプログラムを作成し、稼働させることができます。

5. マイニングの要否: 不要

ビットコインのようにマイニングは不要で、特定の時間に実施された処理は同一の証拠となる電子データが作成される仕組みが導入されています。その処理は一定のルールで決められたハードウェア上で行われ、それに伴う報酬が自動で発生するようになっています。

6. 将来性: プラットフォームとしての普及

イーサリウムキラーの名の通り、高速・低手数料なスマートコントラクトプラットフォームとして、DeFiやNFTなどの分野で成長する可能性があります。

7. リスク: 周辺アプリの技術的課題

比較的新しいプロジェクトのため、プラットフォーム上のアプリケーションにセキュリティ的な問題がまだ残されている可能性があります。過去にはウォレットアプリのセキュリティ不備から、暗号資産が他の口座に転送されてしまう事件が起こりました。

利用者の増加と不具合報告から解消されていく部分ではありますが、それまでの間はある程度自己責任で利用するアプリを取捨選択してゆく目線が不可欠です。

暗号資産(仮想通貨)の情報源

情報源として利用できるサイトを挙げてみました。ご参考までに。

ニュースサイト

  • CoinPost

coinpost.jp

最新のニュースや価格情報、技術解説など、幅広い情報を提供しています。
初心者向けの情報も充実しているので、暗号資産を初めて知った人にもおすすめ。

 

cointelegraph.com

国内取引所Coincheckが運営するニュースサイト。
国内外のニュースやイベント情報をわかりやすく解説しています。
ビギナーズガイドも充実しているので、暗号資産の基礎知識を学びたい人におすすめ。

 

jp.cointelegraph.com

世界最大級の暗号資産ニュースサイト「Cointelegraph」の日本語版です。2018年に開設され、最新ニュース、価格情報、分析記事、インタビュー記事などを日本語で提供しています。初心者向けの情報も充実しており、暗号資産を学びたい人におすすめのサイトです。

 

  • あたらしい経済

www.neweconomy.jp

暗号資産に限定せず、ブロックチェーン技術やweb3.0に関してなど幅広い情報提供をしています。ポッドキャストでのトークコンテンツを一部視聴することもできます。

国や特定地域からの情報

www.fsa.go.jp

日本の金融庁が提供する情報源。
暗号資産に関する法令や規制、投資家向け注意喚起などがあるため一度確認しておくことをお勧めします。

www.sec.gov

アメリカの証券取引委員会が提供する情報。
市場全体に影響を及ぼす暗号資産取引への規制などが発表される可能性があるかもしれません。その他にも取引を行う国や地域に応じた暗号資産取引への規制情報は適宜チェックすることをおすすめします。


その他

  • CoinMarketCap

coinmarketcap.com

時価総額や価格情報、取引量など、主要な仮想通貨の情報をまとめて確認できるサイト。
ランキング機能や比較ツールなども充実しているので、投資先を選ぶ際の参考情報収集に活用できます。英語ですので翻訳機能等を活用してください。

  • CoinGecko:

https://www.coingecko.com/

こちらもCoinMarketCapと同様のサービスを提供していますが、より詳細な情報や分析ができるためやや上級者向け。こちらも英語です。

  • Messari

https://messari.io/

2018年から暗号資産市場全体の分析レポートや調査資料を提供しているサイト。投資判断に役立つ専門的な情報を集めるのに有用です。

投資の選択肢としての暗号資産(仮想通貨)

暗号資産(仮想通貨)は、債権、投資信託、株式、金などの伝統的な投資商品と比較して、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  1. 短期間での高いリターン:
    暗号資産市場は比較的新しい市場であり、他の投資市場よりも高い成長率を期待できます。特に、新興のアルトコインは、短期間で数倍、数十倍になることもあります。
  2. 分散投資効果:
    暗号資産は、他の投資商品とは異なる価格変動特性を持つため、ポートフォリオに組み入れることでリスクを分散することができます。
  3. 24時間365日取引可能:
    暗号資産市場は、常に取引可能なため、時間や場所に制限なく投資することができます。
  4. 送金手数料が安い:
    国際送金などの場合、利用する取引所によっては従来の金融機関よりも手数料が安い場合があります。
  5. 匿名性:
    取引所によっては、匿名で取引できる場合もあります。また送金先アドレスを指定するだけで送金が可能です。

デメリット

  1. 高いリスク:
    価格変動が激しく、短期間で大きく値下がりする可能性があります。常に取引可能なことと相まって、1日のうちに数十パーセントの値動きをする可能性すらあります。
  2. 規制環境の不透明性:
    各国の法整備が未発達なため、将来的な投資環境が不透明です。暗号資産自体の取引ルールも未発達のため自身が取引について十分に理解していないと思わぬ不利益を被る可能性があります。また課税面についても今後変更される可能性があります。
  3. 取扱業者の少なさ:
    他の投資市場に比べ信頼できる取引所や販売所がまだ少ないのが現状です。自身の仮想通貨に対するスタイルに合わせどの取引所や販売所を選ぶべきかの情報もこれからといえます。
  4. 技術的な知識が必要:
    仮想通貨の入出金、ウォレットの管理、仮想通貨を用いた暗号資産の購入などに技術的な知識が必要となります。誤操作することで資産を失う可能性もあります。

他の投資選択肢との簡単なメリット・デメリット比較表を作成してみました。参考までにご確認ください。

 

他の投資商品との比較

投資商品 メリット デメリット
仮想通貨 短期間かつ高リターン 価格変動が激しい
債券 安定性が高い リターンが低い
投資信託 分散投資ができる 手数料がかかる
個別株 高リターン 選定が困難
世界共通の価値を持つ 利息配当がない
不動産 資産価値が下がりにくい 流動性が低い

 

イーサリアムとは?

イーサリアムは、2015年に誕生した仮想通貨です。ビットコインのような取引の送受信だけでなく、「スマートコントラクト」と呼ばれるプログラムを実行できる点が大きな特徴です。

そのため暗号資産(仮想通貨)以外に様々なシステムのプラットフォームとしての側面も無視できないものとなっています。主な情報を以下にまとめました。

1. 発行量: 無制限

イーサリアムはネットワーク上でシステムを利用する際の「手数料」として使用されることを1つの目的として作成された仮想通貨です。供給量を制限してしまうとデフレ傾向が発生しネットワーク上の経済活動が停滞する恐れがあります。このため、イーサリアムは適度なインフレが発生するよう発行量に制限をかけていません。

2. 取引速度:10秒程度

ブロックチェーンに新しい取引の結果が記録されるまでの時間です。プルーフ・オブ・ステークと呼ばれる、より負荷の少ない仕組みを採用しています。他の仮想通貨と比較して早い部類に属します。

3. 手数料: 変動(高騰する場合あり)

特定の管理者が不在のため、仮想通貨を取り扱う取引所により手数料は異なります。今後需要が増大するにつれ高騰する可能性もあります。

4. 機能: 価値の保存、送金、スマートコントラクト

インターネット上の仮想通貨として価値を保存し、また他のユーザーと交換することができます。またインターネット上で自動的に実行されるプログラムを作成し、稼働させることができます。

5. マイニング: 誰かが高性能な機器で実施することが必要

新しい取引を承認し、ブロックチェーンに追加する作業をマイニングと呼びます。特定の管理者が不在のためビットコインは不特定多数のユーザーがこの作業を実施する必要があります。マイニングを実施したユーザーは報酬を得られますが、非常に電力が必要な作業のため高性能な機器で効率的に実施する必要があります。

6. 将来性: スマートコントラクトを使用したシステム「DApps」の普及

インターネット上で自動的に実行されるスマートコントラクトを利用して、分散型アプリケーションである「dApps」が開発されています。仕組み上、金融、ゲーム、アートなど、様々な分野で用いることが可能で、現在進行形で新しいdAppsが開発されています。今後どのように社会に普及してゆくかが注目されています。

7. リスク: スケーラビリティ問題、ガス代の高騰

イーサリアムはシステムで手数料(ガス代と呼ばれます)として使用される仮想通貨のため、処理速度と処理手数料の高騰という2つの課題を解決する必要があります。ユーザー数の増加に伴いバージョンアップによってどのような対策が実施されてゆくか注視する必要があります。

ビットコインとは?

ビットコインは、2009年に誕生した最初の仮想通貨であり、現在も最も時価総額の高い仮想通貨です。もっとも有名とも言えます。

ブロックチェーンを用い、管理者を必要としない仕組みから取引履歴の改ざんが非常に困難であり、高いセキュリティを誇ります。

インターネット環境があれば世界中でビットコインを用いた取引が可能で、匿名性も確保されていること、また発行枚数が制限される仕組みになっていることも特徴です。

主な情報を以下にまとめました。

1. 発行量: 2100万BTCに制限

総発行量が2100万BTCに制限されているため希少性があります。デジタルゴールドと言われる理由の一つでもあります。

2. 取引速度: 10分程度

ブロックチェーンに新しい取引の結果が記録されるまでの時間です。他の仮想通貨と比較して遅い部類に属します。

3. 手数料: 変動する(高騰する場合あり)

特定の管理者が不在のため、仮想通貨を取り扱う取引所により手数料は異なります。今後需要が増大するにつれ高騰する可能性もあります。

4. 主な機能: 価値の保存、送金

インターネット上の仮想通貨として価値を保存し、また他のユーザーと交換することができます。最も広く流通している仮想通貨であることがなおその価値を高めることも繋がっています。

5. マイニングの要否: 誰かが高性能な機器で実施することが必要

新しい取引を承認し、ブロックチェーンに追加する作業をマイニングと呼びます。特定の管理者が不在のためビットコインは不特定多数のユーザーがこの作業を実施する必要があります。マイニングを実施したユーザーは報酬を得られますが、非常に電力が必要な作業のため高性能な機器で効率的に実施する必要があります。

6. 将来性: デジタルゴールドとしての地位確立

最初の仮想通貨かつ取引量から、デジタルゴールドとしての地位を確立しました。今後発展する技術によってその地位は変動する可能性があります。

7. リスク: 価格変動が大きい、送金速度が遅い

新しい分野の資産であるため法整備も現在進行中となっています。現実社会での利用シーンもまだ一般に普及しているとはいえず、投機的な面も多いことは把握しておく必要があります。また他の仮想通貨に比べ送金速度が遅い特徴もあるため、相場の変更による想定しない損失が出る可能性も考慮する必要があります。

 

暗号資産(仮想通貨)の技術:ブロックチェーンとネットワークの選択肢

暗号資産(仮想通貨)に用いられているブロックチェーンは分散型台帳技術(DLT)の一種でした。

blockchain.higukoha.com

ブロックチェーンは単に暗号資産(仮想通貨)の取引に使われるだけではなく、情報を分散させて保有させる特徴を生かしたシステムとしての活用もされます。

ブロックチェーンは以下の特徴を持っています。

  • ブロックと呼ばれる単位でデータを管理する
  • 特定の履歴の繋がりの中でブロックと呼ばれるデータをすべて検索する方法を実現している

この特徴をもつネットワークをどのように管理するかで、さらに種類がわかれます。

大きく分けて以下の3つです。

  • 無条件に開放する(パブリック)
  • 一部の許可したユーザーにのみ開放する(プライベート)
  • 無条件と限定の中間をとる(コンソーシアム)

ブロックチェーンの特徴と、ネットワークの管理方法を組み合わせることでブロックチェーンの特徴を生かした活用の幅を広げることが出来るようになっているのです。

例えばビットコインイーサリアムのような流通することが重要な暗号資産(仮想通貨)は無条件に開放する(パブリック)とすることで、全ての参加者が平等にシステムを利用することができます。また管理者が存在しないため完全な透明性が維持できることもポイントです。

一方、特定の機関で情報共有のために用いるというのであれば情報が外部に公開されないよう一部の許可したユーザーにのみ開放する(プライベート)を選択することになります。医療データのような秘匿性の高い情報の共有と管理、企業内の製品情報の管理などを行うシステムなどに活用できそうですね。

ルールを複数のメンバーで合意して管理する必要がある場合はコンソーシアムを選択することもあります。完全なパブリックではなく管理側が存在し、管理側でネットワーク全体のルールを決めることができるので複数の金融機関で利用する送金システムなどに活用できそうですね。

今回はブロックチェーン技術もネットワークの管理方法で

  • パブリック
  • プライベート
  • コンソーシアム

この3つに分かれることを説明しました。

暗号資産(仮想通貨)の技術:分散型台帳技術(DLT)

暗号資産(仮想通貨)が成り立つための基本となる技術が「分散型台帳技術(DLT)」です。

その名の通り、取引の履歴となる台帳データを一か所にまとめて保管するのではなく、ネットワークの参加者が管理し共有する技術のことです。

台帳データが1つではなく分散することでどれか1つの台帳データが改ざんされたとしても、他の台帳データは守られる仕組みになっています。

台帳データの改ざん自体も困難になっていて、電子署名(※1)やハッシュ値(※2)を使用することで改ざんを隠すことが難しいしくみになっています。

ブロックチェーンという単語を耳にした方も多いと思いますが、あくまでブロックチェーンは分散型台帳技術(DLT)を実現する方法の一つと覚えておいてください。

なお分散型台帳技術(DLT)との違いとしてはブロックチェーンの名前の通りブロックと呼ばれる単位でデータを管理していたり、特定の履歴の繋がりの中でブロックと呼ばれるデータをすべて検索する方法を実現していたりする点です。

台帳データが分散されることでネットワークが存在する限り、暗号資産(仮想通貨)の取引が保証される仕組みになっているということですね。

 

(※1)本人確認や改ざん防止のための電子的なサイン。他人になりすまして電子署名ができないように、証明として有効な署名は本人だけが持てる秘密の鍵がないとできないようにするなどの工夫がされている。

(※2)ハッシュ値とは元のデータを特別なルールで計算した結果得られる値のこと。元のデータが少しでも違うと、全く異なる値になるのが特徴。これにより元のデータを改ざんすると、ハッシュ値が変わるのでデータを改ざんしたことが検出できるようになっている。